写真は清泉女学院短大の松代活性化プロジェクトが発信する
マツシログで紹介されている短大生の写真をご紹介いたしました。
信州松代は庭園都市松代とも言われているように
江戸時代から伝わる庭園が多く継承されてきている町です。
三方が山に囲まれ北には千曲川が流れる松代は
周辺の山から蛭川と神田川が千曲川に流れ込む
扇状地として発達してきた地域です。
江戸時代にはこの地形を活かした都市計画が行われ
水を大事にして各家庭に水路網を引きこみ
池と次のお宅の池とが水路で結ばれている水路網が
今日に伝わっています。
真田邸、樋口邸、前島邸、山寺常山邸など
江戸時代から伝わるお庭を現在も維持しているお宅も多くあり
お庭と水路網の一部4庭園は国の登録記念物として登録されています。
こうした貴重な文化財であるお庭を将来にわたって保存していきたいとの思いから
10年前にNPO夢空間が10軒の所有者に公開をお願いして
始めた武家屋敷のお庭拝見です。
現在では春、秋の2回の公開を40軒ほどの所有者のご理解をいただいて
行っています。
このお庭拝見が毎回好評の為最近
観光資源としても普段から公開出来ないかとのご相談を各方面から
いただきます。
現在、長野市教育委員会文化財課でも
庭園と水路の調査を行っており
NPO夢空間としても地域全体で庭園と水路を地域の文化遺産として保存していく
取り組みを進めております。
そこでは、所有者に過度なご負担をおかけしないように
細心の配慮が必要となります。
お庭の公開をするとなるとその前にご自分で草取りをしたり
庭師さんにお願いしてお庭の手入れをしてから公開をされるお宅がほとんどです。
NPO夢空間では、所有者の皆さんとのコミュニケーションを十分取りながら
所有者の皆さんがお庭を維持しながら持続的に公開していただけるよう
お願いしてきました。
お庭所有者の方とお庭を愛する有志とで信州松代のお庭を愛する会をたちあげ
将来にわたって地域全体でお庭所有者を支えていく仕組みを模索中です。
そこで観光業者から普段も公開してほしいというご要望に関しましては
現状の中ではお断りせざるをえません。
観光客の入込みが増えることは松代の町の発展にとって
大変望ましいことですが、地域にとって将来にわたって
保存すべき文化遺産が観光関係業者によって荒らされ、保存できなくなるようなことは
断じて防がなければなりません。
保存と公開とは相反する場合もありますので
持続可能な観光地として発展させていくためにも
今後の松代の観光推進にあたっての
基本的スタンスを住民がしっかり持つ必要があるでしょう。
これは観光地としての発展途上にある松代にとって
今後の大きな課題であると言えるでしょう。
節度ある公開
松代の許容量を見極めてそれ以上はお断りするといった
持続可能な観光を目指して行きたいものです。